性善説


私の取り扱っている業務は、その性質上どうしてもスムーズにいかないことも多いです。

相続の問題はときには、仲の良かった人たちの間を裂いたり、平穏だった生活に波風を立てたりします。

あるときそれぞれの方の意見が全て違っていて、一体どの人の意見を信じたらよいのだろう、ということがありました。

もちろん仕事をする上で中立で公平を心がけていますが、
果たしてこれは・・・・、という場面にも時として出くわします。

そのときに、一緒に組んでいた先輩の言葉が心に残りました。

「私は性善説なのです」


その方は人生の中で大変大きな苦労を経験された方です。

いつも静かで穏やかで、私は彼女がそんな大きなものを背負っているとは気がつきませんでした。

本当だったら、世の中をうらんで、自分の境遇を嘆いても不思議ではないのに
心をまっすぐに、人を信じる力を持っている彼女を尊敬しました。

人は皆本来、正しく生まれてきているのだから
そう思ってみるとそれぞれの人の言い分もそれぞれに納得がいき
自分の心の目も濁らずに澄むような気がします。




タグ :性善説相続

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Posted by しかない行政書士事務所 at 11:12│Comments(2)行政書士
この記事へのコメント
懐かしい!性善説!

わたし、若い時何かで悩んでつきつめて考えざるをえないとき、やっぱりわたしは性善説を信じると
とだれかに言った覚えがあります。
昔はちゃんとつきつめて物事をとらえていたのに
今は、年を重ね多様にとらえることができる
引き出しができたので、そんなにつきつめなくなって
いる自分がいることに気がつきました。
Posted by ねこねこ at 2010年03月08日 19:04
ねこさん、こんにちは。
コメント有難うございます。

私も年齢とともに、突き詰めなくなってきているような気もします。
たぶん突き詰める前に面倒になって疲れてしまうのだろうと・・・(笑)
まだまだ未熟なので、自分も他人も正しい意味で信じられる人間になりたいものだと、思っています。
Posted by しかない行政書士事務所しかない行政書士事務所 at 2010年03月08日 23:01
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