育児と仕事

育児と仕事。

働く、または働こうとしている女性だったら、絶対一度はぶつかる壁だと思います。



私は上の子の出産を機に、一度家庭に入りました。
予定では、下の子は3年以内に出産し、その子が保育園に入ったら再就職、なあんて考えてましたが
まさに「予定」は「未定」で「不定」・・・


子供が生まれて家庭に入ることには何の迷いもありませんでした。


子供が大きくなってきた今でも、自宅での仕事を選択しているくらいですから、
私にとっては子育てはミッションみたいなものです。

でもそれは私の選択であって、そうすべき、とも思わないですね。


期待される能力を持った人もいますし、
事情があって、自分が家計の主力にならなければならない人もいるはずです。

私の選択は、ある意味とても恵まれている贅沢なことかもしれません。


まだ若くて、経済的にも厳しいときでしたが
私には働く環境が整っていなかったので、家庭に入るしかなかったのです。
専業主婦をしていた7年間は、それこそ家庭どっぷり、育児どっぷり。
だれでもそうだと思いますが、自分のことよりまず家族、となってしまいます。


しかし立派な主婦だったかと言うと、まったくそんなことはありませんでした。

よく専業主婦の家は子供が立派に育つ、といいますが
そんなこともありません。
子育てでは大変苦い経験もしていますし、
大きな失敗もしています。


でも家庭に入ったことには1mmの後悔もないのです。
子育ては私の大きな仕事、と決めてのことでしたから。

私の後悔は、その7年間、楽しめなかったこと。

楽しめないのではなくて、楽しもうとしなかったのですね。

働くことのできるお母さんが羨ましかったし、いつか自分もまた・・・と365日毎日思っていました。

そのときの自分は「そのとき」しかいないのに。

なんでもそうですね。

育児でも、介護でも、仕事でも。


そのときどき、与えられた環境でベストを尽くすしかないのに、そう思えなかった自分がなんとももったいないのです。

音楽会に行きたい
美術館に行いきたい
ひとりでゆっくり食事に行きたい
そして、
仕事をしたい。

そんなことばかり考えてました。

傍から見ていると、きっとパーフェクトな主婦に見えたことと思います。
でも、こころの中がこれじゃ・・・


7年間のブランクのあと再び働き出すとき、とても大きな勇気が要りました。

でもそのとき、本当に幸運なことに励ましてくれる人が居て、助けてくれる人が居て、一歩を踏み出すことができました。
そんな力に支えられて今の自分があるのだと思います。

もしあの頃の私のように、
色んなことに悩んで、閉塞して、悶々として、道を見失いかけている若いお母さんがいたら
今度は私が声をかけて、こっちだよ、と言ってあげたいのです。

音楽会も美術館も美味しい食事も、仕事だって。

決して逃げてはいかない。

そのときにしかできないことがある。


今ある自分を楽しんだら・・・?と。








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Posted by しかない行政書士事務所 at 11:00│Comments(0)わたしのこと
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