ほんとに本気ですか?

私は成年後見人を務める業務もしているのですが、


この「後見業務」、成年後見人を受任しない場合は

どのように進めていくのか、と、よく聞かれます。

滋賀県会にあっては、業務受任者がまだ乏しく

福岡でこの業務を行っていた私が数少ない「経験者」となるせいでしょう。

しかし、この質問にはいつも違和感を覚えるのです。

私も気が付けばこの業務に関わって8年になろうとしています。

その間に受けた研修・セミナーの類は膨大な時間に上ります。

関わった人たちも、ネットワークもそれなりに構築されてきました。

その中で得た”知識~法的な”は、もちろん必要不可欠。

しかしこういった知識を得て、それをどう使うかがわからない、と言ったところなのでしょう。


行政書士にはできない仕事があります。

それは裁判所に提出する書類の作成と、代理人。

それが出来ずして、どうやってこの後見業務を行うのか?

という質問になります。


これはきわめて「指示待ち君」な姿勢です。


困っている人に対して、

これが自分の親だったら、子どもだったら…

当事者であれば、何を望むか、想像すればよいのです。


大前提は「権利擁護」

キーワードは、その相談者によって異なります。(私の場合ですが)

キーワードにより、動く形がイメージできます。

だから概論として、具体的に「こうしたら?」というのがとても難しい。


イメージに、自分が今まで得た知識とスキルを加えれば

サポートの内容が、頭に次から次へと浮かんでくるものです。



…というと、今度は

「そこまでしなくてはならないのですか?」

という答えが返ってくる。(…絶句)

いえ、別にしなくても良いのですよ。


貴方が本気でないのならば。


失敗は許されない、と思うのかもしれません。

致命的な失敗はもちろんいけませんが、

自分が恥をかいたり、冷や汗をかいたり、夜も眠れなかったり、

そんな体験を恐れていたのでは、決して先には進まない。



こんなやり取りを繰り返すうちに、


本当にこの人たちには覚悟があるのか、と

少々辟易します。

(今日は少し辛口に書きました)










タグ :後見制度

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Posted by しかない行政書士事務所 at 23:04│Comments(0)成年後見制度
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