財産目録の作成

もうすぐ私が滋賀に来て初めての、後見業務の申立ての支援を行います。

後見人候補者は私です。

福岡では数件受任していましたが、こちらで再開してからは初めての後見人です。


よく
「後見業務は仕事になるのか?」と聞かれます。

要するに
「金になるのか?」ということです。

さあ、どうでしょう、とお答えすることにしています。


私はこの仕事をボランティアとは考えていませんので、
仕事である以上報酬は発生します。

しかしこれでガンガン売上を増やしていこう、とも思っていません。

私の中で、後見業務はある位置づけがありますので、その思いでやっています。

ところで、後見人になって最初の仕事は
財産目録の作成です。

な~~んだ、そんなこと、と思わないで下さいね。kao08

支援するお身内があるならともかく、

たとえば福祉の紹介で受任する場合など、ほとんどが支援すべき親族がいないことが多いのです。

そうすると、認知症になられたご本人からその所有の財産を聞き取って洗い出していくのは
なかなか至難の業になってしまいます。

しかし、
「できません」
では、後見人とはいえません。

その方の財産と生活を守るのが仕事ですから、なんとか探っていきます。

郵便物の中に、金融機関からの通知がないか、とか
なにかの督促が来ていないか、とか

あるいは第三者に立ち会ってもらって家の中を探してみたり、

これとおぼしき金融機関に出向いて名寄せをとり、根気強く確定していく、、、、などなど。

なかなか骨の折れる仕事です。

しかしいつも心がけるのは、ともすればそういう作業は自分の中で
「管理」
という意識になりがちなのですが

それは違うのです。

「保護」であり、「管理」ではないのです。

管理という意識では
「やってやる」となりますが、
その方の過去の人生で築かれたかけがえのない財産です。
「やらせていただく」という気持ちでなければなりません。

しかも、その大切な財産から私は報酬を戴くのです。


財産目録の作成が終わると、ひとまず
やれやれ、、、です。



もうじき春。

今度その手続に伺うときには、桜餅でもお持ちしましょう。

後見人はもう一人の家族だと思っています。









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Posted by しかない行政書士事務所 at 18:42│Comments(0)成年後見制度
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