春の雨ですね

ここしばらくの寒さも少し和らぎ、春めいた日になりました。

今日は春の雨ですね。

昔昔高校生の頃、古典の授業で漢詩を習いました。
その中の一句。

「梨花一枝(いっし) 春 雨をおびたり」

これにびびっときた記憶があります。

白居易の長恨歌で、楊貴妃の様子を表しているのだそうです。

特に漢詩に興味があったわけではありませんが、これだけは頭から離れずに
春になって温かい雨が降る頃になると思い出します。

目立たない白い花が、春の雨にそぼそぼと濡れているはかなげな様子に
風情を感じますね。

でも梨の花は実は私は知らないのです。

どんな花だろう~、見てみたい、と思っていましたら

先日お会いしたご相談者さんが(かなり高齢な方です)、

子供の頃古里で、白い梨の花が沢山咲いて綺麗だった、
と話してくれました。


とても懐かしそうに話しておられましたので
きっとその梨の花の咲く古里の風景が
その方の原風景なのでしょう。

お一人で頑張って暮らしておられます。

私が伺うときには、いつも和菓子を半紙に包んで用意して待っていてくれます。

私が車でびゅ~~っと買いに行くのと違い
杖をついて、ゆっくり買いに行かれる姿を想像すると
ありがたくて胸が一杯になってしまいます。



別の方ですが、
今日遺言の原案をお持ちするはずだった相談者の方が
転倒されて絶対安静になってしまったとの連絡が。

同居の方はこれもまた高齢の方です。

一人倒れられたら、残りの方はどうするのだろう。
お見受けしたところ、少し認知症のようにも思われます。

こういう時だからこそ遺言は急ぐべきなのか
それとも、こんなときに・・・との思いが交錯してしまいます。

ご本人も上手く口が聞けないご様子で、
はっきりした意思確認ができません。


私は書類を作成するお仕事を頂戴しただけなのですが

一緒に生活しているあの方はどうなるのだろう、
おうちで飼っているわんちゃんは・・・
まだ寒いし、火の始末は?食事の用意は?
と気になってしまって、今朝から気がふさいで仕方がありません。

窓の外の雨を
風情があるなあ~、と眺めている自分と
心細い思いで見ている人と。

なんとかならないか、と思いながら
なんとも出来ないことにもどかしさを感じます。

春の雨に色々考え込んでしまいました。



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Posted by しかない行政書士事務所 at 11:45│Comments(0)雑感
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