今時の就職
2009年11月06日
今日少し悲しいことがありました。
知っていた方が何人かここのところ職を失ってしまったのです。
若い方です。
一人は我が家に出入りしていたあるメーカーの営業の方。
頑張ってたのにな・・・
仕事がとれなくて、苦労している風には見えましたが。
礼儀も正しいし、いつも元気が良かったのに、最後にあった夏に、少し参ってるのかな?という印象でした。
今日用事がありお店に電話をしたら
10月で退職されたとのこと。
びっくりしました。同時に、ああ、やっぱり、と。
今朝のニュースでも、大学生の就職活動が今盛んです、というのを聞いて
「今頃?」と思ったら、
大学3年生、2年生、のことだそう。
本来勉強するはずの大学が就職予備校のようになっています。
若い人を育成して社会に送り出すのが大学の本来の姿なのに、これでは本末転倒です。
雇用さえ安定していれば本来の勉強もできるでしょうに、これでは社会にとっても損失です。未来を担う若者にすべてしわ寄せが行っている様で、憤りを感じます。
新卒でさえ厳しいのですから、再就職は相当厳しいのでしょう。
先の彼は、就職できていたにもかかわらず辞めてしまった、ということで厳しい評価もあるかもしれませんが、なんだかしんどそうだった最後の表情をみると、一概に「甘いぞ!」と言えない気も。
仕事の厳しさは今も昔も変わりないと思います。
が、仕事の供給がまだ潤沢だった私たちの頃と今を比べてみると、雇用の状況も変わっています。
なんだか雇う側も、雇われる側も苦しそうです。
終身雇用が当たり前だった頃は、就職して一生働くのが当たり前、そして会社はそんな個人を守ってくれる、という図式があったように思うのですが、最近はどうなのでしょうか。
国も雇用に関する補助金や助成金などを揃えて、あの手この手と持ち上げてくれますが、付け焼刃のように思えてなりません。
私も起業の相談をお受けしますが、明確な目的意識をもってこられる方と、就職に行き詰って「社員がだめなら社長があるさ」的に来られる方もいます。
その後の経過をみると確かに、目的意識のある方は強いです。
しかし後者の方をサポートするのも私の仕事ですし、
理由は後付けでも、やると決めたからには本当に頑張ってほしいと思う。
働きたい人が当たり前に働ける社会になるように、私たちの出来ることってなんだろう、とふと思ってしまいます。
Posted by しかない行政書士事務所 at 19:49│Comments(0)
│雑感