後継者と事業承継

先日あった、後継者のための事業承継セミナー。

専門家のためのセミナーは何度も参加していましたが

なんだか「これだけでは違う・・・」という気がしていました。

いくら法律を整備しても、それを利用できるのはすごく順調な例。

実際は、制度の利用以前に、


「経営者(後継者)の考えていることがわからない」。


という悩みを抱えているケースが多いこと。

この問題をクリアして後継者を擁立しないと、法律云々、というところまで行かないようです。


私も、実際承継を考えている方々はどんな問題を抱えているのか、
それを知りたいと思い、先の後継者のためのセミナーに参加させてもらいました。

後継者のための、、、ですから若い方が多かったです。

しかし皆さん、実にしっかりしていらっしゃいました。

そういうセミナーに参加するくらいですから、意識のある方々ですよね。

そのなかで講師のかたの言う、

「事業承継は相続ではない。未来に事業をつなぐ仕事。」

という言葉が印象に残りました。

私たち、仕事を受ける立場ですと

「相続税は?」
「自社株の評価は?」
「遺言は?」
「遺留分は?」

と、手続にばかり目が行きがちですが、現場はそればかりではないのでしょう。


「親父がやっているうちは、自分はその指示に従って・・・:
「そのうち時期が来れば、なんとなく承継していくだろう・・・」

ではいけない。

事業を承継するということは、当然一切合財を引き継ぐこと。

後継者にとって、未来に事業をつないで存続させていくために、相当な覚悟が要求されるのでしょう。

自社の強みを見出して、さらに発展させていくには、キーマンは現経営者ではなく、後継者のほうである。。。

そんなことも認識させられた、意義あるセミナーでした。

どんな仕事でもそうですが、一方向からではなく、色々な角度から分析して相手の事情や心情まである程度理解しないと、なかなか良い仕事はできないものだと思います。

私も研鑽をつんでお手伝いしていかなくては、
と、真剣なまなざしの若い方をみて、強く思ったことでした。








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Posted by しかない行政書士事務所 at 21:27│Comments(0)事業承継
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