真珠のタイピン
2011年05月27日
３年前の引っ越しの時に見当たらなくなっていた
真珠のネクタイピンが出てきました。
それも、母が編んでくれた毛糸の靴下（１０足以上！）の入った箱の中から。
何を考えて私はこんな箱に入れておいたのだろう？
きっと引っ越しのバタバタの中で、ぽいっと放り込んだか
あえて、人目につかないようにと、そんな中に入れたのか・・・
あきらめていたネクタイピンよ、３年ぶりに会えたね～。
これは結婚するときに、父が夫に送ったもの。
箱のふたを開けると、
内側に札幌の老舗の宝石店「Ｔ」の名前が刻んであります。
大粒の真珠に金具がついたごくごくシンプルなもの。
二人で見に行って父が
「真珠は飾りなどないほうが良いから」と言ったのを昨日のことのように覚えています。
２０代の若者にとっては、真珠はちょっと地味。
案の定夫はそれを付けたことはありません。（もともとタイピンは使わないし・・）
その宝石店「Ｔ」には２度行ったことがあります。
１度目は２０歳の時、父と一緒に私の時計を買いに行きました。
そのころ、中学校の入学のときにこれもまた父と一緒に買った時計を
まだしていたのです。
無頓着な娘を見かねて、買ってくれたのか？
その時計も３５歳までつけていました。
それまで何の故障もなくきたのに、ある日突然動かなくなり
なんだか嫌な気がしましたが、
そのすぐのち父は病気になり、あっという間に亡くなってしまいました。
父は私が１８歳の時に大病に罹り
足の不自由な身体障がい者になってしまいましたが
家族のために勤め上げてくれました。
３年ぶりにお目にかかったそのタイピンを眺めました。
深い色の奥に、微妙に変わる色彩が動いて
本当に美しい真珠です。
私は宝石にはまったく関心がないのですが
真珠だけはとても好きなのです。
きっと、ほかの石と違って命を感じるからだと思います。
この真珠はリフォームして自分のペンダントにでもしようかと思っていましたが
父が
「こういうのをひとつ持っているといいんだよ」と夫のために言っていたことを思い出し
そのままにしておくことにしよう。
不自由な体で勤めて、娘を二人嫁がせるのはきっと大変なことだったろうな。
自分も親になってみると、しみじみ思います。
いつまでも眺めて、両親の深い深い愛情を感じて
なんだか涙が出てきてしまいました。
真珠のネクタイピンが出てきました。
それも、母が編んでくれた毛糸の靴下（１０足以上！）の入った箱の中から。
何を考えて私はこんな箱に入れておいたのだろう？
きっと引っ越しのバタバタの中で、ぽいっと放り込んだか
あえて、人目につかないようにと、そんな中に入れたのか・・・
あきらめていたネクタイピンよ、３年ぶりに会えたね～。
これは結婚するときに、父が夫に送ったもの。
箱のふたを開けると、
内側に札幌の老舗の宝石店「Ｔ」の名前が刻んであります。
大粒の真珠に金具がついたごくごくシンプルなもの。
二人で見に行って父が
「真珠は飾りなどないほうが良いから」と言ったのを昨日のことのように覚えています。
２０代の若者にとっては、真珠はちょっと地味。
案の定夫はそれを付けたことはありません。（もともとタイピンは使わないし・・）
その宝石店「Ｔ」には２度行ったことがあります。
１度目は２０歳の時、父と一緒に私の時計を買いに行きました。
そのころ、中学校の入学のときにこれもまた父と一緒に買った時計を
まだしていたのです。
無頓着な娘を見かねて、買ってくれたのか？
その時計も３５歳までつけていました。
それまで何の故障もなくきたのに、ある日突然動かなくなり
なんだか嫌な気がしましたが、
そのすぐのち父は病気になり、あっという間に亡くなってしまいました。
父は私が１８歳の時に大病に罹り
足の不自由な身体障がい者になってしまいましたが
家族のために勤め上げてくれました。
３年ぶりにお目にかかったそのタイピンを眺めました。
深い色の奥に、微妙に変わる色彩が動いて
本当に美しい真珠です。
私は宝石にはまったく関心がないのですが
真珠だけはとても好きなのです。
きっと、ほかの石と違って命を感じるからだと思います。
この真珠はリフォームして自分のペンダントにでもしようかと思っていましたが
父が
「こういうのをひとつ持っているといいんだよ」と夫のために言っていたことを思い出し
そのままにしておくことにしよう。
不自由な体で勤めて、娘を二人嫁がせるのはきっと大変なことだったろうな。
自分も親になってみると、しみじみ思います。
いつまでも眺めて、両親の深い深い愛情を感じて
なんだか涙が出てきてしまいました。
Posted by しかない行政書士事務所 at 23:41│Comments(4)
│日々の暮らし
この記事へのコメント
わたしも、父が主人のために、実印をプレゼントして
もらったことがありますが、この時父は、
いろんな思いを込めて送ってくれたんだろうなぁ～と
それを見るたび、思いますね。
親ってほんとにありがたいもんだと、年を重ねて
強く思うと同時に、親に勝る愛情はないとは
よくいわれたもんだと感じます。
もらったことがありますが、この時父は、
いろんな思いを込めて送ってくれたんだろうなぁ～と
それを見るたび、思いますね。
親ってほんとにありがたいもんだと、年を重ねて
強く思うと同時に、親に勝る愛情はないとは
よくいわれたもんだと感じます。
Posted by ねこ at 2011年05月28日 19:39
ねこさん、こんにちは。
自分が成長してきたその過程で、
親はその時々にいろんな思いで、見守っていてくれたのだろうな、と思いますね。
もっともっとその思いに気が付いて感謝していたら、、、と今頃になって申し訳なく思ったりします。
親孝行、したいときに親はなし、ですね。
自分が成長してきたその過程で、
親はその時々にいろんな思いで、見守っていてくれたのだろうな、と思いますね。
もっともっとその思いに気が付いて感謝していたら、、、と今頃になって申し訳なく思ったりします。
親孝行、したいときに親はなし、ですね。
Posted by しかない行政書士事務所
at 2011年05月28日 22:27
at 2011年05月28日 22:27こうやって、仕事に、家庭に精一杯頑張っておられる
ことが、最大の親孝行だと思いますね。
しかないさんが、こんなに頑張れる力をつけて
くださったある部分は、ご両親の愛情と努力の
賜物だと思います。天国から満足してエールを
おくっておられることと思います。
ことが、最大の親孝行だと思いますね。
しかないさんが、こんなに頑張れる力をつけて
くださったある部分は、ご両親の愛情と努力の
賜物だと思います。天国から満足してエールを
おくっておられることと思います。
Posted by ねこ at 2011年05月29日 09:40
at 2011年05月29日 09:40ねこさん
いつも温かいメッセージを有難うございます。
私が頑張れるのはひとえに
「丈夫な体」のお蔭で、まあ言ってみればそれが両親からの贈り物ですね。（笑）
今は空の高い高い雲のその上から、両親がニコニコとこちらをみているのを、本当に感じます。
ねこさんも、お母様と大切な時間を過ごされてくださいね。
いつも温かいメッセージを有難うございます。
私が頑張れるのはひとえに
「丈夫な体」のお蔭で、まあ言ってみればそれが両親からの贈り物ですね。（笑）
今は空の高い高い雲のその上から、両親がニコニコとこちらをみているのを、本当に感じます。
ねこさんも、お母様と大切な時間を過ごされてくださいね。
Posted by しかない行政書士事務所 at 2011年05月29日 21:58
at 2011年05月29日 21:58