お彼岸に思い出す

昨日は打ち合わせで1日出ていたので、お彼岸と知りつつ何も出来ていなかったのですが

帰宅したらお仏壇の前にちゃんと「おはぎ」が供えられていました。

家族が供えてくれたようです。

宗教心のない私ですが、節目には亡くなった人たちを思い出します。

昨日は彦根からの帰り道、友人のことを思い出していました。

Nとは中学高校時代の親しい友人。

よく競い合いましたが、色んな所に一緒に行き、子どもながらの夢も語りました。

高校卒業間際に一度ゆっくり話す機会があり、
そのときにお互いにお互いがよいライバルだったことを、改めて認識したことを印象的に覚えています。

彼女とは同じ大学でしたが、私は遅れて入学しています。(そう、受験に失敗したからです。kao08

大学に入ってからお互いの生活に忙しく疎遠になっていましたが、

ある春も近いある日、学生食堂でNに会いました。

トレイを持って並んでいたら、少し前に腰つきの華奢なスラリとした女性がいます。

「N!」と呼んだら振り向きました。

色が抜けるように白く、子供の頃から綺麗な人でしたが
そのときは、大きな茶色の目がキラキラして、肩までかかった髪を揺らせて振り返った顔が
本当に息を呑むくらい綺麗でした。

就職が決まったことを嬉しそうに話していましたが
恋をしているんだな、というのが私にも分かりました。

Nはその後結婚し東京で子育てをしていました。

年賀状のやり取りくらいでしたが、「ミエコどうしてるかなあ」って言ってたよ、と、共通の友人が教えてくれたりしました。

間もなくNが自殺した、という連絡が入りました。
私は電話で聴きながら、ひざが震えて止まりませんでした。

3人の小さな子供たちを残して何があったのでしょう。

上の子はもう成人しているはずです。

もし、そのときにこらえていたら、今頃は笑顔で暮らしているのか。

いや、感受性の強い人だったので、そのときに自ら命を絶つ、というのが実は彼女にとっては幸せだったのかも・・・

あれこれ思いが飛びます。

もう生きてはいられない・・・というつらい思いは多かれ少なかれ経験するものです。
しかし過ぎてみれば、それもみな人生のある時期の点に過ぎません。

あの日振り返った彼女のあの顔が、私にとって最後の顔でした。

またいつでも会える、そう思いながら、それが最後になってしまうこともあります。
そうやって私の前をたくさんの人が通り過ぎ、遠いところに行ってしまいます。

不思議と思い出すのは、みな笑顔でそして後姿です。

自分ひとりで生きているようなつもりで居ますが、
実は生かされているのか、と考えたりもします。







タグ :お彼岸

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Posted by しかない行政書士事務所 at 18:40│Comments(0)日々の暮らし
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