主婦目線

いつも行政書士の立場から書いている相続、遺言の問題ですが、
今日は主婦の目線から書いてみます。

私も主婦歴20年以上。(いつのまに・・・!)

家計のやりくりも大変です。

夫婦で一生懸命働いています、がしかし家のローンもあれば、子供たちの教育費も。

赤ちゃんのときは、
やれミルク、やれオムツ、それが終われば離乳食、、、

そうこうしている内に幼稚園に入り、あれよあれよと言う間に塾だ高校だ。。。

その間に引越しもあれば、親や親戚の葬式も。
これからは次世代の結婚ラッシュが待っています。

いつになったら楽になるんだ?って話です。


あるとき、遺言の相談を受けて、財産目録を作成してみましたら
その財産のほとんどが、学資保険と生命保険。
それも複数の会社で。


契約者はもちろんご相談者。
保険の受取は、娘とその子供(=孫)たち。

持病があっても、病院に行くお金を節約しないと、と言うお話です。

う~~ん、なんだか唸ってしまいました。

こうなったら、遺言もなにもないですね。

どういうアドバイスがあったか分かりませんが、
いまある自分の生活を犠牲にしてまで・・・・


これが自分の親だったら、
「生活切り詰めて保険料払ってまで、子供に残さなくて、いいから!」と間違いなく言いますね。

生命保険は相続財産にはならないので、特定の人に残すには有効な手段です。(税金の問題はまた別です)
特に、財産が土地しかなくて分割しにくい、とか、
どう頑張っても子供の間に不公平感が出てしまう、とか
あるいは、相続人ではない、お世話になった人に(例えば兄弟やお嫁さんなど)に残したい、とか。

しかしそれはあくまで補完的なものだと思います。

高齢になってくると、次々に出る保険の新商品の理解だけでも大変なはず。
きちんと理解してもらって、契約してもらったのかなあ??



我が家もあと何年後か分かりませんが、子供が全て巣立っていったら、あとは自分の老後の心配?
保険も見直しかけて、子供に迷惑かけんと・・・などなど、今度は別の予算の立て方になってきます。

基本は「自分達」ですよね。
自分の生活を確保しておかないと。

ご相談を受けていると、ときどき主婦としての自分が覗いて助言してしまうことがあるのですが
その感覚は、時には大事、と思っています。

現実的に、生活をキチンと運営していく主婦の感覚。

法律は生活の中で現実的に溶け込んで生かされてこそ、ですから、
世の中法律全てじゃないんですよね。

今日は主婦目線から感じたことでした。








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Posted by しかない行政書士事務所 at 11:00│Comments(0)相続・遺言
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