「もしも」の人生

今朝娘と話していて。

「お父さんの転勤についてこなかったら、お兄ちゃん高校辞めないで済んだかなぁ」

これはいつもの私の繰り言です。

もう何年も経つのに、親の気持ちとしていつまでも消化できずにいる思い。


「もしもお父さんの転勤が無かったら」
「もしも、福岡に残っていたら」
「もしもお母さんだけでも一緒に居たら」

もしも、もしも、もしも・・・

毎日、毎月、毎年、
百ぺんくらい繰り返す言葉。


すると娘が
「お母さん、どんな道を選択しても、きっと辛いことは必ず起こったと思う」と。

お兄ちゃんは確かに辞めずに済んだかもしれない

でも、単身赴任をしたらお父さんが病気になってしまったかも。

私がおかしくなっていたかも。

もしかしたらおばあちゃんになにか起こっていたかも。

人生って、どこかで辻褄が合うようにできていると思うんだ。 


小さかった娘も
いつの間にかこんなことが言えるようになってるんだね。


そうだね。

今ある毎日。

これがすべて。

どんな結果が出たって、それをただ素直に受け止めればいいわけで
自分を、相手を責める必要もないのです。


人生って、選べるようで選べない。


ましてや「もしも」の人生はなかった人生なのです。
  

Posted by しかない行政書士事務所 at 10:49Comments(0)TrackBack(0)日々の暮らし

天が見ていてくれる

GWの前に滅多にひかない風邪をひいてしまったこともあり、とても忙しいGWになってしまいました。

まさに鬼の霍乱、というやつ。

インフルエンザではなかったのですが、ウイルス性ということだったらしい。

朝の洗濯だけはやっとのことでこなし、あとはどっと寝付く日が4日ほど続きました。

毎日毎日寝ていたおかげで、慢性の睡眠不足は解消された感がありますが、

そのかわり予定していた仕事がまったく手つかずになってしまっていたので、

GWはその後始末に大わらわでした。

でもがんばったお蔭で少し余裕。


先伸ばしになっていた、チヨさんのご主人の納骨の相談をしなくては。

チヨさんと任意後見契約を締結してから1か月が過ぎます。

介護サービスの契約締結や、一部財産管理から開始したこの契約。


お子さんもおらず、ご主人もなくなり、経済的にも厳しいこの方は

今まで制度と制度のはざまに取り残されてきたようです。

家族がいれば、

「もっとなんとかしてよ!」と声も上げてくれたことでしょう。


声を上げるすべを知らない人は、ともすれば

「放置」されがちです。

私はこれからチヨさんの代弁者となって動いて行かなくてはなりません。

よくも今までこの状態で放置されていたものだ、と怒りまで覚えます。


納骨のご相談も、本来は親族が乗るものでしょう。

でもそんな人がいないから、私と契約を結んだのです。


そこまでするの?


こんな声はいつものことです。

胃が痛くなる…そんな日もあります。

必ずしも感謝されるとも限りません。

 

でも、自分で選んだ仕事です。



自分にとって楽で都合の良い仕事だけ選別できるのか?

それで堂々と業務として看板を掲げ、得意満面になって相談を受けるのか?



どんな声があろうと、自分で決めたことを貫けばそれは天が見ていてくれるし、

その後ろには必ず道が出来てきます。

自分の中にある理念に従って、粛々と仕事をさせていただく。


そう決めたのですから。




  

Posted by しかない行政書士事務所 at 01:48Comments(0)TrackBack(0)成年後見制度

連休も後半


ゴールデンウィークも後半ですね。

お天気も今一つで、ちょっと残念。

私も旅行は無理でも、庭の草引きをしようとは思っていたのですが・・・(←地味・・・)

せっかくの連休ですが、空いた時間で余暇を楽しむ、というのは、今の私にはまだまだでき​ないな~といつも感じます。
できない、というより、しないのかも​しれません。

サラリーマンをしていたころは、会社に行っていない時間は余暇で​した。


開業(=起業)した上に主婦という二足のわらじを履く以上、人よ​り時間がないのは当然で、その時間をどう補うかは自分にかかって​います。

週末も連休もない生活が、人間らしさに欠ける、という意見もある​でしょうが、でも、スロースターターで、しかも絶対的に時間の足​りない自分が、今やらなければいつやるのだ?という気持ちの方が​勝ってしまいます。

子どもが小さくて身動きが取れなかった頃、いつか社会に戻れれば​、とその日を楽しみにしていました。今その夢がかなったのですか​ら、その幸せを噛みしめて。


月曜日に申請する案件2件のまとめと、来週から入る建設業のご相​談の下調べ、そして受任していた遺言執行の最終報告書のまとめを​この連休で仕上げます。
  

Posted by しかない行政書士事務所 at 11:17Comments(0)TrackBack(0)

親の背中

今日夕方7時ころ、私が財産管理を受任しているひとり暮らしのTさんから電話。

爪がはがれてしまい、どうしたらええやろ、と。

デイサービスでお世話になっている施設に電話したら、今度のサービスの日まで様子を見て、と言われたそう。

話を聞いていると確かに緊急性はなさそう。

とりあえず施設の方が言うとおりにして、と言って電話を切るも、気になって仕方がない。
夕食の支度に台所に立ったけれど、やっぱり、だめ。
ちょっと行ってくるわ、お腹すいてるだろうけど待っていて、と学校から帰ったばかりの娘に言って救急箱を持って出かけた。

ひとおり話を聞いてけがをみると大丈夫そうなので、ひとまずほっとして帰ってきました。

財産管理が私の仕事なので、こんなことはしなくても良いはずなのですが、ひとり暮らしの88歳を放っておけないのは、これは人間ならば誰でもそうでしょう。

と、自分に言い聞かせて疲れ果てて家に戻ると、
なんと娘が夕食を作っていてくれました。
本当にいっぺんに疲れが吹き飛んでしまいました。

私は家族に自分の仕事の話をすることはありません。
私がこの仕事を選ぶ時も特に相談もしませんでしたし、家族に期待するのもなにか違う気がして、そんな思いを自分の胸に畳み掛けるように、黙々と仕事をこなす。

家族に理解してもらうのは難しいと常々思っていましたが、
もしかすると娘は私の背中を見ていてくれたのかもしれません。

私は誰に強制されたわけでもなく自分の好きなように仕事をし、自分で納得がいかないまま過ぎてしまった時間を必死で取り戻そうとしていました。

そんな私を家族は「わがまま」と思ってみているだろうな、と思っていましたが
こんな母親の姿をみて娘が何かを感じてくれるのなら、
私の失敗だらけの子育ても少しはましなものになるような、
そんな気がしました。
  

Posted by しかない行政書士事務所 at 23:30Comments(4)TrackBack(0)日々の暮らし

残りの人生に付き添う

来週いよいよTさんと任意後見契約を締結。

87歳で、資力の乏しいTさんですが、遠慮はいらないのです。
契約なんですから、お互いに同等です。

公証人の先生は面談の時はポンポン聞いてくるので、今日は予行練習。(よくできました・笑)


委任契約からスタートするので、付与される代理権についてはもっとも気の遣うところ。

任意後見契約は一般的には

見守り契約・委任契約・任意後見契約をワンセットで締結することが多いのです。

元気なうちは見守り契約で。
これは定期的に訪問し、本人の状況の把握に努めるというもの。

次の段階で、本人の身体状態が悪くなったとき、あらかじめ付与された代理権に従って
財産管理や、契約などの法律行為を代理する。
これが委任契約。

そして認知症になってしまった時は、本人の任意後見人となって
本人に代わり法律行為を行う。
これが任意後見契約。

つまり。元気なうちに自分の人生についてのプランを立てて安心を得ておくというもの。

さらに遺言も作成しておくと万全です。

この契約、ついつい
「どうせ資産家の人だけが使えるんだろう」
と思われがちですが、そんなこともありません。

民―民の契約ですので、取り決めは自由です。



現にTさんのように、お子さんもおらず、兄弟とも疎遠、しかも賃貸住宅で独り暮らしの方などが利用されると、非常に心強い制度です。



私はこれからは、Tさんについて大きな責任を負うことになります。
確かに困難な事例ですので、契約の依頼を受けたときは多少悩みましたが、引き受けると決めたからには、やる。


今は高い空を飛ぶヒバリのような気持ちです(?)



引き受けたからには、親切な隣人というわけにはいきません。

ときに厳しく、時に優しく、Tさんの残りの人生が安心したものになるように、全力をつくす。


今日は、残高の少ない通帳を持ってきて、
「これを定期にして、身の始末代にすればええな…」と。


そう、私が先週そう言ったのです。

金銭感覚の乏しいTさんに、心を鬼にして、

ご主人と同じお墓に入りたいやろ?と。


その通帳とTさんの顔を見比べて、私は胸がいっぱいになってしまいました。
  

Posted by しかない行政書士事務所 at 00:24Comments(0)TrackBack(0)成年後見制度